© Den Haag Piano Quintet

小川加恵(フォルテピアノ)

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東京藝術大学古楽科修士課程フォルテピアノ専攻修了。オランダ、デン・ハーグ王立音楽院修士課程フォルテピアノ科修了。これまでにフォルテピアノを故 小島芳子、小倉貴久子、スタンリー・ホッホランドの各氏に師事。国内外でソリスト、アンサンブル奏者として活躍。2008年、音楽学者の久保田慶一氏と共に「モーツァルトに消えた音楽家たち」のレクチャーコンサートシリーズ、2009年には「ハイドン没後200年記念コンサート~華麗なるフォルテピアノ、フルート、チェロの協演~」と題したレクチャーコンサートを開催し、好評を博す。 2008-2009年、オランダ、ユトレヒト古楽音楽祭に招聘され、リサイタルを行う。2010年からは、主宰するデンハーグピアノ五重奏団がバルセロナ古楽音楽祭(スペイン)、サント古楽音楽祭(フランス)、アントワープ古楽音楽祭(ベルギー)など、ヨーロッパの主要な古楽音楽祭に招聘されている。また、2010年8月にはアントワープで行われた国際古楽アンサンブルコンクール(IYAP)にて "IYAP Selected Promising Ensemble 2010"に選定された。2011年7月には、イギリス、ヨークで行われた国際古楽アンサンブルコンクールにてファイナリストに選ばれ、その模様はイギリスBBC Radio3で放送された。 日本での演奏活動も積極的に続けており、2011年4月、全国ピアノ調律師協会主催による札幌、大阪公演を行った。2011年11月、オランダ、アムステルダムで行われた第16回ファン•ワセナール国際古楽アンサンブルコンクール第1位受賞。


高橋未希(ヴァイオリン)

​ 4歳からヴァイオリンを始める。子供のための音楽教室をへて、桐朋女子校等学校付属音楽科、桐朋学園大学音楽部に在籍、原田幸一郎氏に師事。大学在学中にトロントへ留学し、ロイヤル・コンセルバトーリにてローランド・フェニヴェシュ氏のもと、演奏学科の学士資格とディプロマを取得。2001年末からバロックヴァイオリンをケヴィン・マロン氏のもとに学び始め、2003年10月からベルリン芸術大学古楽科4年生に編入、イルムガルド・フンゲボルト氏の指導のもと、最高得点でディプロマを取得し、2007年には同大学で国家演奏員資格を「きわめて優秀な成績で」(mit Auszeichnung)取得した。 2005年3月には、ドイツのマグデブルクで開催された第三回国際テレマンコンクールに優勝、特別賞としてオリジナルの装飾にも賞を獲得。同年8月、ブルージュ国際古楽コンクールにて、優勝と同時に聴衆賞を受賞している。2005年1月から5月までにはアカデミア・モンティス・レガリスのバロック・オーケストラアカデミーにコンサートマスターと第二ヴァイオリン首席として招かれ、3月にはエンリコ・オノフリとヴィヴァルディの二台ヴァイオリンのためのコンチェルトを共演した。 2006年には、バッハ・フェスティバル、テレマン・フェスティバルなどヨーロッパ各地でのコンサートで好評を得たほか、同年11月には日本で、2007年11月にはアメリカでのデビューリサイタルも行った。 現在までに、Musica Fiorita、Il gardelino, Liepzig Barock Orchester, Collegium Musicm 90 をはじめとする多くの古楽アンサンブルとソリストとして共演している。Ensemble Sans Souce Berlin, English Concert, Al Ayre Espanol, Dresdener Baroque Orchesterなど、多くのアンサンブルで演奏する傍ら、日本やヨーロッパ各地で室内楽やソロのリサイタルを行っている。 演奏活動の他に、ハンガリーのデブレツェン大学音楽学のマスタークラスや、台北芸術大学と台南芸術大学でのバロックシンポジウムに講師として招かれて、教鞭を取った。





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​​アダム・レーマー(ヴィオラ)

​ ハンガリーに生まれる。5歳から音楽教育を受けはじめ、コダーイ音楽高校を首席で卒業した後、リスト音楽院にてヴァイオリンをペーター・コムロシュ氏に学ぶ。1996年からトロントのロイヤル・コンセルバトーリへ移籍し、ローランド・フェニヴェシュ氏のもとディプロマを取得後、スティーブン・ダン氏にヴィオラを学び、アーティスト・ディプロマを取得。この時期からヴィオラを専門とし、ベルリン芸術大学にて国家演奏員資格を取得。同大学で、現在バロックヴィオラをイルムガルト・フンゲボルト氏に師事している モダン・ヴィオラ奏者としては、過去ゲヴァントハウス交響楽団の首席ヴィオラ奏者として活躍した他、バイエルン放送交響楽団、ベルリン・フィルハーモニーをはじめとする数多くのオーケストラで演奏、現在はバーミンガム市立交響楽団の首席ヴィオラ奏者として活動している。ヨーロッパでのソロ活動の他に、2005年には、ウォルトンのヴィオラ協奏曲で台湾ツアーを行い、好評を博した。室内楽の分野でも、2006年に弦楽トリオを結成し、活動を開始している。古楽の分野にはカナダ在学中から興味を持っており、トロントでは、ターフェル・ムジークのコンサートマスターであるジーン・ラモン氏の指導を受け、ベルリンではいくつかの古楽アンサンブルと共演、コンチェルト・ブランデンブルクではゲストとして首席奏者をつとめた。これまでに、ジーン・ラモン、サー・ロジャー・ノーリントン、フィリップ・ヘレヴェーゲの指揮のもと演奏経験がある他、バロック・ヴァイオリニスト、高橋未希とのデュオ・コンサートなどを行っている。



朝吹園子(ヴィオラ)

東京藝術大学(ヴィオラ科)を卒業後、東京藝術大学院修士課程修了。学内にて芸大フィルハーモニーと協奏曲を共演、同声会賞受賞。明治安田生命より奨学金を、文化庁在外派遣研修員として、ドイツ・フライブルク音楽大学(ヴィオラ科)、スイス・バーゼル・スコラ・カントゥルム(古楽科バロックヴァイオリン)で学び、両大学共最優秀の成績で卒業。ヴァイオリンを荒木信子、岡山潔の各氏に、ヴィオラを豊嶋泰嗣、クロード・ルロン、岡田伸夫、川崎知憲、ウォルフラム・クリストの各氏に、バロックヴァイオリンをキアラ・バンキーニ、レイラ・シャェック、アマンディーニ・ベイヤーの各氏に指事。バロックヴァイオリニスト、バロックヴィオリスト、モダンヴィオリストとしてヨーロッパ各地で演奏会、フェスティバルに招待され数多く参加している。スイス国内主要オリジナル楽器オーケストラ「La Cetra Brockorchester」、「Capriccio Barockorchester」にたびたびメンバーとして参加し、様々なCD録音にも携わる。バロックアンサンブル「Il Profondo」、「L’allegra fonte」のメンバー。モダン楽器のヴィオリストとして小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト、ヴィオラスペース、JTが育てるアンサンブルシリーズなどに出演。
2004年第9回コンセール・マロニエ弦楽器部門第1位、2006年第18回宝塚ベガコンクール第1位を受賞。現在スイス・バーゼル在住。
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​​​​​​​​​山本 徹(チェロ)

​​ 東京藝術大学を経て、同大学院古楽専攻を修了。これまでにチェロを土肥敬、河野文昭、北本秀樹、鈴木秀美の各氏に師事。また芸大バッハカンタータクラブにて小林道夫氏の指導のもと研鑽を積む。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、レ・ボレアード、東京バッハ・モーツァルト・オーケストラなど主要な国内のオリジナル楽器オーケストラのメンバーとして、公演・録音・海外ツアーに多数参加する一方、チャイコフスキーやショスタコーヴィチのチェロ協奏曲をオーケストラと共演するなど、モダン・オリジナル楽器双方の分野で活動を展開している。 2006年、第20回古楽コンク-ル<山梨>第2位。翌2007年には同コンクール委員会の推薦を受け栃木・蔵の街音楽祭にてリサイタルを行う。2008年、第16回ライプツィヒ・バッハ国際音楽コンクールのチェロ部門で第2位を受賞。2010年9月より文化庁海外派遣研修員としてスイス、チューリヒ音楽大学に留学。2011年、ブルージュ国際古楽コンクールの旋律楽器部門で第4位入賞。



​​​​​​​​​​​​​​角谷 朋紀 (コントラバス)

 東京藝術大学器楽科卒業。コントラバスを宮澤敏夫、永島義男、西田直文各氏に師事。その後オランダ、デン・ハーグ王立音楽院に留学し、バロックコントラバスをマギー・アークハルト氏に師事。特にウィーン式のコントラバスについて調査、研究を重ね大学院を修了。イギリスの音楽雑誌“The Viol”にその記事が掲載される。ユトレヒト、サント、アンブロネなどヨーロッパ各地の音楽祭に出演し、Ph.ヘレヴェッヘ、Ch.ホグウッド、H.ニケ、J.E.ガーディナー、などの指揮者の下で演奏する。Arte dei Suonatori, Holland Baroque Society, English Baroque Soloistsなど数多くのヨーロッパのアンサンブルにて演奏している。またBart van Oort氏主催のVan Sweeten Societyとメンデルスゾーンのピアノ6重奏曲を録音。クイントーンレーベルより2009年12月にリリースされている。



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