© Den Haag Piano Quintet


    デンハーグピアノ五重奏団
 
 ​オランダ王立デンハーグ音楽院古楽科で学んだメンバーを中心に、2008年発足。2009年オランダ、ユトレヒト古楽音楽祭でデビューし、その後も2010年バルセロナ古楽音楽祭(スペイン)、サント古楽音楽祭(フランス)、アントワープ古楽音楽祭(ベルギー)などヨーロッパの主要な古楽音楽祭に招聘される。
​ 2010年8月には、アントワープ(ベルギー)で行われた国際古楽アンサンブルコンクール(IYAP)にて “IYAP Selected Promising Ensemble 2010” に選定された。続いて2011年7月に行われたイギリス、ヨーク国際古楽アンサンブルコンクールではファイナリストに選ばれ、イギリスの古楽雑誌 Early Music Reviewにて “レトリックを熟知し、豊かな表現力を兼ね備えた期待のアンサンブル”として高い評価を得た。
 ​​2011年11月、オランダ、アムステルダムで行われた第16回ファン•ワセナール国際古楽アンサンブルコンクールにて第1位を受賞。2012-2013年にかけてオランダ、ベルギーにて優勝記念ツアーが予定されている。​​
 また、2011年度TYリミテッドサポートプログラムによるレコード支援対象団体に選ばれ、2012年7月、デビューCD 「19世紀における珠玉のピアノ五重奏作品集Vol.1」を発売。音楽之友(2012年10月号)にて「演奏は作品を再現する喜びと一体感にあふれており、アンサンブル全体が自然で温かく、音色的にも味わい深い」(諸石幸生氏)と注目盤として取り上げられたほか、レコード芸術(2012年10月号)、古楽雑誌アントレ(2012 年10月号)、読売新聞、日本経済新聞などでも高い評価を得た。







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    <イギリス•ヨーク国際古楽コンクール評>

​​ イギリス古楽雑誌 Early Music Review Magazine    2011年8月号より

 ​デンハーグピアノ五重奏団は、現代において比較的演奏される機会の少ない、音楽的価値の高い19世紀のピアノ五重奏曲を紹介する目的において、その活動を展開している。 彼らの演奏したデュセックとフンメルによるピアノ五重奏曲はどちらも非常に感銘深い作品で、19世紀にはこれらの同楽器編成によるピアノ五重奏作品が35曲以上も作曲されていたことはとても興味深い。
 彼らは非常に高い演奏技術とレトリック(修辞法)を理解した繊細で豊かな表現力により、初期ロマン派の音楽様式を見事に描き出した。
 ​デンハーグピアノ五重奏団は、現代においてこのような古典派からロマン派への移行期に作曲された魅力あふれるレパートリーの歴史的再評価を促すという非常に重要な役割を担っていると言える。
                                      

           ​​ - Andrew Benson-Wilson​​​​

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